在宅復帰への取組み

1.生活リハビリテーション

リハビリ

早期にリハビリ職員や支援相談員がご家庭を訪問調査し,お1人お1人の家庭環境に合わせた生活リハビリテーションを行います。

2.退所前訪問指導

退所前

多職種による『退所前訪問指導』を行い,ご本人様,ご家族様の在宅生活を施設全体でサポートします。

3.居宅ケアマネージャーとの連携

在宅生活がスムーズに行えるよう,居宅サービスの利用にあたっては居宅ケアマネージャーに積極的に情報提供を行い,連携を密に取ります。

声

T様の既往歴

平成15年にくも膜下出血で入院。退院後,平成16年に『はみんぐ』入所となり,リハビリを中心に在宅復帰を目指し療養生活に取り組みました。
その後,平成21年に在宅復帰され,現在はショートステイやデイケアをご利用しながら在宅生活を送られています。

Q1.はみんぐの利用について

ご主人

最初に『はみんぐ』に入所した時は寝たきりで,日常生活は全介助でした。話をするのも単語だけで,記憶も定かでない状況でした。1年間入所した後,一度家に連れて帰りましたが,その時はポータブルトイレに座らせるのが精一杯の状況で,かなり大変でした。少しずつ体の状態が良くなるにつれ,頭もしっかりしてきて入所の期間を短くし,家で過ごす期間を増やしていきました。

ご本人

最初の入所の時の事は,ほとんど覚えていません。でもそのあとからは,ずっと職員さんに助けてもらって良くしてもらったと思っています。

Q2.現在の在宅での生活について

ご本人

ショーステイやデイケアの利用以外の日には,なるべく歩行器で家の周りを散歩するようにしています。地域の老人会の会合に参加するのが楽しみです。洗濯物を畳んだり簡単な調理・食器洗いなど,家事で出来る事はしています。お風呂は,夫に浴槽の出入りの時に手伝ってもらっています。

ご主人

最近は家事なども出来るようになってきており,今までで一番良い状態だと思います。

Q3.はみんぐの良いところについて

ご本人

どの職員さんもとても感じが良く,親切に見てくれるので有り難いです。またショートステイ,デイケアでそれぞれに友達が居るので,おしゃべりして楽しく過ごせます。

ご主人

ここの職員さんは皆さん対応が良く,家族も本人もストレスなく利用させてもらえています。またリハビリを続けること,多くの人と会話することが本人の状態を良くしていると思います。

Q4.今後について

ご本人

長生きしていると大変な事もあるけれど,嬉しいこともあるよね。ひ孫が産まれて抱っこできたから,これからの成長が楽しみ。自分も今の状態でいられるように,これからも『はみんぐ』でお世話になりながら過ごしていきたいと思います。

職員から

ご利用開始から来年で10年になります。当施設のご利用者の中でも,とても回復された方です。今後も楽しい生活が送れるよう,職員一同,お手伝いをさせていただければと思います。

取組み風景